1月に公開されるという、松林図屏風(長谷川等伯)を見物に東京国立博物館へ。
行ってみたら、天皇陛下の即位の礼で用いられた高御座と御帳台が公開されているらしいので見学。
これが高御座。
即位の礼で天皇陛下がお昇りになり、おことばを発せられた高御座。
パンフレットによると、
・古代より、天皇の即位の儀式に御座として用いられてきた調度品
らしい。さらにパンフレットによると、
・朱塗りの高欄をめぐらせた黒漆塗りの方形の継壇を基壇とし、八角形の床板を2段に重ね、8本の円柱が八角形の蓋(きぬがさ:屋根)を支えるつくりになっています。
ということで、鳳凰の飾りなど非常に凝ったつくり。
パンフレットによると、
・露盤には大鳳一羽を、蓋の各角の蕨手には小鳳8羽を、すなわち大小合わせて9羽の鳳凰の像をのせています。
ということらしい。
屋根の上、中央にみえるのが大きな鳳。
屋根の角に見えるのが小さい鳳ということになるみたい。
こちらが御帳台。
パンフレットによると、
・近代以降、皇后の御座として、即位の儀式に用いられるようになったもの
らしい。
高御座に比べると、屋根の八方にある小さい鳳が無い。
御帳台の側面。(正面右手横)
麒麟の絵?
後ろから見たところ、
即位の礼のテレビ中継では前からしか見えなかったが、後ろはこうなっていたのですね。
これは皇后陛下のお召し物を後ろから見たところ。
御五衣・御唐衣・御裳をお召しになってた。
十二単だと勝手に思ってたら違いました・・・
こちらは天皇陛下のお召し物。
御束帯(黄櫨染御袍)に御立えいの御冠。
皇后陛下のお召し物(2)正面から。
手元が御檜扇。(パンフレットより)
他にも威儀物といって、弓矢ら盾やら展示してあって全部写真に撮ってる人がいた。
この人はその写真を何に使うのだろう?などと思った。
天皇陛下の即位の礼関連展示に感心した後は、例年1月に公開される松林図屏風を見学。
これは左隻。
右端の雪山?が象徴的。
アップで見ると、割と松の葉の描写は荒っぽい。
それなのに、離れてみると何とも言えない枝振りに感じる。
印象派に通じるものがあると思った。
(近くで見るとわりとおおざっぱに見えるのに、離れてみると統一感というか抒情が伝わってくる感じ)