一昨日見に行った松林図屏風に痺れたのでお代り。
上野公園に到着すると謎の大行列。
上野の森美術館で開催されている「ゴッホ展」が本日最終日で入場待ちの行列みたい。
4列に並んで上野の森美術館前の円形の植え込み?を一周するほどの大行列。
先月行ったときは普通に入れたけど・・・
この手の展覧会は終了間際に行くものではないことを再確認。
ゴッホの絵画(今回は特に「糸杉」)は感じるものがあったが、これだけ入場待ちの行列があるとにわかファンはなえてしまう・・・
前回のフェルメール展のときよりもすごい行列。(最終日ではなかったけど)
ゴッホ展の大行列(2)
奥に行列が見える。
ゴッホ展の大行列(3)
これが入口まで続いてる。
国立博物館に到着すると、またも大行列を発見。
「高御座と御帳台」見学の行列らしい。
前回来たときはこんなの無かったけど(まあ、夜間展示だから当然か・・・)
テラスから眺めた裏庭?の様子。
こんな景色を眺めながら、まったり熱燗を飲んでみたい。
で、お目当ての松林図屏風。
某書籍で、
・「左隻の右3扇と左3扇の紙継の横線がそろっていない」(知識ゼロからの日本絵画入門 p.16)
・「右隻の2扇と3扇の間、左隻の中央部で紙の継ぎ目がずれている。」(水墨画入門p.61)
成る記述があったので確認。
これは右隻の2扇と3扇の間の写真。
うっすらとだが、紙の継ぎ目が見え左右でずれているのがわかる。
このことを言っていたのね!と勝手に納得。
これが右隻の紙の継ぎ目ズレの様子。おかわり。
わかりにくいか・・・
左隻の紙の継ぎ目ズレの様子。
わかりにくい・・・
左隻の紙の継ぎ目ズレの様子。おかわり。
もう一丁。
これは「高円宮コレクション」展示室の左隣の部屋。
開かずの間と思ってたが、貴賓用の休憩室だそう。
右手奥側に「高円宮コレクション」展示室に通じるドアがあり、同展示室からドアを確認できる。(開かなかったけど)
紙の継ぎ目が!という指摘のある左右を除いたところを一枚。
左隻の右側3扇と右隻の左側3扇でも絵画として成立しているような気がする。
中央左寄りにある雪山が主題で、そのスロープを霧と霧に浮かぶ松で縁取った感じ。
ただ、空間というか空白から連想させる
・幽玄感
・霧のかかった様子
・霧のかかった一瞬を切り取ったような感じ。
(次の瞬間は別の光景になっている予感)
・なんだか、吸い込まれそうな感じ。
は、弱くなるが・・・
やはり、空白が想像を掻き立てるところがこの絵の凄さだと感じた。
今日は、この絵の5m位てまえでずっと(2時間以上)立ち尽くしている人を発見。
自分は、絵を10分くらい眺めてから博物館の2階を一周して、またこの絵の前で10分見学というのを繰り返していたが、いつになっても絵画正面の手前が空かない。
同じ人が立ち尽くしていた。
前回も、絵画の至近で同じくらいの時間、絵を見ている人がいた。
やはり、この絵はなんだかひきつけられてしまうと思った。
ひとわたり松林図屏風を見学して満足した帰路。
15時過ぎだが、行列は健在。